【ワインの楽しみ方5-2】白ワイン品種⑤〜⑩

廣嵜明博

学友会会長

Ⅰ.フランス

セミヨン(Sémillon)

主な産地はフランスのボルドーで、ソーヴィニヨン・ブランとブレンドされることが多い品種です。
辛口ワインから、甘口のデザートワインまで、幅広いワインが造られます。蜂蜜やアプリコットの香りと、穏やかな酸味があるのが特徴です。
料理は、香りにクセがないので、白身魚、豚肉などと好相性。

⑥Chenin Blanc(シュナン・ブラン) ⇒フランス・ロワール地方原産

フランスのロワール地方が主な産地です。爽やかな辛口から極甘口の貴腐ワインまで、幅広いワインが造られます。
引き締まった酸味と、アカシアの花やメロンのような甘い香りを持ちます。
熟成するとよりリッチな香りになり、複雑な味わいへと変化します。ロワール以外では、南アフリカでも栽培されています。
料理は、スッキリとした味わいなため和食に合わせやすいです。

⑦Muscadet(ミュスカデ)

フランスのロワールが原産で、マスカット、グレープフルーツ、ハーブなどの淡い香りを持ち、軽く、さっぱりとした味わいの辛口ワインになります。
料理は、魚介類との相性が良く、中でも牡蠣は生でも焼いてもミュスカデの爽やかな酸味が相まって相性抜群です。

⑧Viognier(ヴィオニエ)

フランスのローヌ地方をはじめ、南フランスやオーストラリアなどで栽培されています。
香りが特徴で、アカシアやオレンジの花の香りを持ちます。エキゾチックな果実味があり、酸味は穏やかでコクがある味わいです。
料理は、ピリ辛系の中華や、エスニック料理、またブルーチーズなどの少しクセのある食材とも相性が良い

⑨Gewürztraminer(ゲヴュルツトラミネール)

主な産地はフランスのアルザスです。ドイツ語で「スパイス」の意味で、ライチや桃、アプリコットなどの甘い香りとボタンやバラの香りを持ちます。辛口から甘口のデザートワインまで、幅広く使われます。料理は、スパイシーな風味があるためスパイスを使用した魚や肉料理、カレー風味の料理がよく合います

⑩Muscat(ミュスカ)

ミュスカは英語で書くとMuscat(マスカット)で、いわゆるマスカット系統のブドウです。
あまり酸味が豊富ではないため、軽い辛口〜甘口のワインが造られます。
香りはマスカットやメロン、そして華やかさがあります。
ジューシーな味わいが特徴です。
料理は、辛口の場合は野菜との相性が良いので、オードブルやサラダがおすすめ。甘口の場合はチーズ系スイーツとよく合います。

写真・文 出典:
Beau ciel株式会社「白ワインのブドウ品種15種類まとめ」https://winejourney.jp/
「新ワイン学」編集幹事・戸塚昭,東條一元(株)ガイアブックス発行

学友会会長
廣嵜明博