東京栄養食糧専門学校 81回生
現実のような夢をみて、目が覚めたら現実とは違って、よかったと思える「夢のテーマ」が何件かあります。学校関係のテーマが多くて、しかも試験で落ちて卒業できなかったことが一番多いのですが、オムレツの試験もよく出てくるテーマです。
調理試験にオムレツがあるのを知りながら「まあ、なんとかなるだろう」と思い、それまで勤めた会社の定年60歳になったのを機に、東京栄養食糧専門学校に入学したのがオムレツの夢の始まりです。
栄養に関する座学の他に実習もあり、一通りの調理を教えてくれるのです。そこで気づかされたのが、この歳になると体が頭の命令に従って動かないことです。
それが何で困るのか?なのですが、オムレツを「ひっくり返す」ときにフライパンを持つ手首を“トン”と叩いてオムレツを空にあげて「ひっくり返す」のが、全然できなかったのです。補講として練習にお付き合い頂いた先生からも、フライパンと一緒に「体全体が空に飛んでいるよ!、跳ねてるよ!」と云われ、オムレツに翻弄され、手首のスナップも含めて体の動かない自分に気づいたりしました。
家でもオムレツの練習をして夕飯にもしたのですが、家族は、「なんだか形が違うなあ?、焦げてるなあ?、向上しないなあ?」と思っていたと確信しています。
試験結果ですが、先生方のご指導いただいたおかげで、何とかギリギリ合格しました。
さて、オムレツの夢から覚め現実に戻った時に、「あー良かった」と思うのと同時に、オムレツや実習・座学など、高齢者にも優しく教えていただいた先生方へ感謝!です。
最後に、オムレツの苦労もありましたが、約40年ぶりの有意義な学生生活を送ることができて、楽しめましたし、食の重要性も理解することが出来ました。
今日も夜も更けて布団に入りますが、またオムレツを見るのかなあ?とか思って、このブログを〆させていただきます。
東京栄養食糧専門学校 81回生 中静 隆