健康長寿ベターエイジング研究所にようこそ!

研究員

所長、今年から同窓会のHomePageができて、健康長寿ベターエイジング研究所の活動も投稿ができるようになったのですよ。HomePageに訪れる方に、研究所のことを知ってもらいましょう!

所長

そうだね、当所の活動結果などから、学生・卒業生に限らず、HomePageに訪れた皆様に健康長寿に関する情報を提供しましょう。 

研究員

ところで、健康長寿は年配の方の関心ごとで、若い人の役には立たないのでは??

所長

いやいや、個人差はあるのだけれども、人の体はかなり若い時点から老化が進んでいくんだよ。若い頃からの食生活や運動などの生活習慣が、人の寿命や健康寿命に大きく関係していることが常識になってきたんだよ。

研究員

平均寿命と健康寿命の課題への研究は、どのようにお考えなのですか?

所長

日本では平均寿命が伸びている反面、健康寿命と平均寿命とのギャップは約10年と縮まらないのです。平均寿命の伸びを上回る健康寿命の延伸が必要なのですよ。 食糧学院で学び、食に関する職業に就く方々のためにも、また、HomePageをご覧になっている皆様にとっても、健康長寿にも影響を与える生活習慣病を早期に発見・予防し、食を通じて健康長寿に導く予防栄養学の実践に向け、健康寿命延伸に向けた研究を行っているのですよ。

研究員

難しいお話しですね、できれば僕にも理解できるように、研究所の活動を教えていただけませんか?

所長

そうだね、研究所の方針など堅苦しいところは避けるとして、力を入れていることは、「研究所に訪れ希望された方に対して、健康状態を把握できるバイオマーカー(生体内基準物質)を測定する。この測定値から生活習慣の見える化をその場で行い、必要な栄養情報や生活改善の機会を提供する」ということかな。 そして、長い目で見て、健康寿命の延伸に役立てていただけるものと、考えているのですよ。

所長

そうだね、研究所の方針など堅苦しいところは避けるとして、力を入れていることは、「研究所に訪れ希望された方に対して、健康状態を把握できるバイオマーカー(生体内基準物質)を測定する。この測定値から生活習慣の見える化をその場で行い、必要な栄養情報や生活改善の機会を提供する」ということかな。 そして、長い目で見て、健康寿命の延伸に役立てていただけるものと、考えているのですよ。

研究員

でも、健康診断は年に一回ですよね!

所長

そうだね、健康状態の把握には健康診断が望ましいが、1年に一回でもあり、任意で行うにしても血液の採取などがあってなかなか抵抗があるかもしれないね。 今では、血液を用いずに皮膚の上から光を当て測定できる機器が開発され、1分以内に健康リスクの把握が可能となっているんだ。このため、健康に関心のある方など、機会があれば年に何回か測定できるものと思われるんだ。

研究員

そうですね、年に数回、測定会場に訪れる方もいらっしゃるようですね。

所長

研究所では糖化度測定とカロテノイド測定機器を利用しているが、この測定結果から早期に健康状態を知ることができたら、皆の健康維持や生活の見直しに寄与できるものと考えるのだよ。 そして、この機器を利用すれば、将来の栄養士が相談者の健康状態を把握できるため、各種の栄養・健康サポート事業を行うための一助になる可能性を秘めていると考えているんだ。

研究員

病気にならないように予防する栄養学は大切ですよね。ところで、糖化度・カロテノイドについてのご説明は頂けるのですか?

所長

説明は長くなるので、糖化度とカロテノイドはおってご説明するとして、研究所では、おおまかには、次の様な活動をしているんだよ。
1.イブニングセミナー:進化し続ける食育を理解するヒントとして、食を通じた健康に関する最新の情報・学説などを学ぶ
2.講演会:学内外からも講師を招き、最新の研究や食の現場の講演を年数回実施
3.研究:糖化物質(AGEs)・カロテノイドの蓄積量を即座に測定できる機器を用いて、インフォームドコンセントを得た方々のデータについて、解析し学会発表などをおこなう

研究員

今後、学友会ホームページで当所の活動を公開されるのであれば、定期的に研究所の活動を教えてください。

所長

そうだね、老化は病気とも云われる時代になり、予防栄養学の実践のためにも、簡単に健康状態をモニターできる指標である、「糖化度」・「カロテノイド量」の研究をしているため、皆様にも知識としてご共有いただくことが良いですね。 まずは、その研究内容を皆様に連載にてお知らせしましょう。

岡部 敬一郎:食糧学院長寿健康ベターエイジング研究所 所長・理学博士、 (元)東京栄養食糧専門学校校長
中静 隆:栄養士科81回生、健康長寿ベターエイジング研究所 客員研究員