糖化度のお話し(1) 

所長

糖化度の説明をするので、何から始めようかな? 

研究員

それでしたら、研究所活動で多くの時間を割いている測定について、大まかな解説から始めては如何でしょう?? 

所長

それはいいね。では、糖化度の測定の全体像を今回ご説明しましょう。 当面は、糖化度の連載になりますが、みなさん、よろしくお願いいたします。 

  1. 糖化測定機器は、被験者の糖化度をSAF(SkinAutoFluorescence)という指標で現します。 
  2. 下の図は散布図で、被験者(全2,528名)の実年齢とSAF値を座標に標しています。 
  3. 2016年から開始し、会場に徒歩でお越しいただいた健常な測定希望者が対象です。 
  4. 赤い点線は近似直線(Y=0.0194+1.0468)で、加齢とともにSAF値が増加します。 
  5. 研究所は、オランダ(蘭)で先行報告された近似直線を基準にして、比較しています。 

 測定機器: AGE Reader mu®DiagnOptics Technologies B.V.(蘭国)製 

研究員

測定は生活習慣アンケート回答も含め、10分程度で終わっていますよね。また、測定の手法は非侵襲的に機器から皮膚に光を利用して測り、結果は即座にわかりますので、今後も多くの方が測定を希望されるとよいですね。 

所長

永年の研究も沢山の方のご協力で成り立っているんだよ。蘭の基準値よりかなり高い方には、アンケートも参考にして生活習慣の見直しのアドバイスも行っているんだ。実際に次回来訪者のSAF値が低下するなど、研究所のサポートで行動変容が行われたと考えられる方もいらっしゃるよ。 

研究員

そういえば、糖化度測定イベントの告知や当所の案内等も、学友会HomePageの「イベント情報」に掲載できるようなので、今後、投稿しますね。 

岡部 敬一郎: 食糧学院長寿健康ベターエイジング研究所 所長・理学博士、 (元)東京栄養食糧専門学校校長 
中静 隆: 栄養士科81回生、健康長寿ベターエイジング研究所 客員研究員