研究員
AGEsの値が下がることは、今までの糖化度(SAF)測定から何か判明しているの
ですか?
所長
そうだね、具体的には定期的にSAF を測定している方のデータ解析から、次の例
があるんだ。
研究員
健常者の方にご協力いただき研究を行うので、ご本人は病気ではなく健康な状態を
保つことに興味があると思うのですが?
所長
その通りだね。ただし、持病はあるとしても病気で厳しい食事制限など行っていな
い方が対象なので、なかなか生活習慣の介入は難しいよ。
SAF 測定し、基準値と比べて「高い」・「低い」を気にされている方も多いですね。
たとえば、SAF が「高い」方については、多くの場合、食生活や生活習慣などのご
自身で改善できることを聞いてこられ、運動など数か月間の生活習慣を改善した
後に測定に訪れた方は、SAF の値が低くなっている方もいるんです。
健康寿命について、皆さん、真剣に向き合っている結果なんだな、と考えます。
研究員
SAF 測定の前に記入いただいているアンケートは、利用されているのですか?
所長
AF 測定後の結果から、アンケート回答を拝見して生活習慣へのアドバイスを行
うことや、アンケートをデータベース化して調査・研究発表も行っているんだよ。
研究員
発表した研究結果とか、教えてくださいね、所長!
岡部 敬一郎: 食糧学院長寿健康ベターエイジング研究所 所長・理学博士、 (元)東京栄養食糧専門学校校長
中静 隆: 栄養士科81回生、健康長寿ベターエイジング研究所 客員研究員